冒頭から既にネタバレですが、この納会スタイルが長らく続いている当社の納会の伝統です。
納会と言えば、一年の仕事納めの最終日にやる大切な会。みなさんの会社もそろそろ仕事納めの日が迫っていることと思います。
代表取締役社長というのは、納会の最後を見届け、会を締める大トリのハズ!!!!!
ほぼすべての企業において言えることだと思いますが、代表取締役というのは閉会の挨拶で社員全員を叱咤激励し、参加者全員の酔いが完全にすっかり醒めるほどのありがたい言葉を長広舌でふるうものです。
ただ、当社の代表取締役は一言乾杯の合図をしたら15分で忽然と消えます。跡形もなくどこかへ消えてしまうのです。
消えた代表取締役をよそに、納会はプレゼント抽選会やゲームなどで大盛り上がり。新入社員は必ずと言っていいほど先輩社員に代表取締役の居場所を尋ねるのですが、社内役員ですら行き先を知りません。
私も入社してから永らくその行き先を知りませんでした。
代表取締役が最後までいるとみんな帰りにくくなる
代表取締役 橋満克文はどこへ消えたのか…。
なんと、会社の納会を抜け出してたった独りでこんな年の暮れにサウナへ汗を流しに行くのです。それも毎年必ず。
私も無類のサウナ好きですが、納会の日を早々に切り上げてサウナとは!
そして、あのアツアツのサウナのひな壇の最上段で、ロダンの彫刻よろしく今年を振り返りつつ、来年の打つべき一手について、ただ独り腰かけて思案しているらしいです。
さて、サウナ用語には「ととのう」という言葉があります。
サウナ⇔水風呂のローテーションをこなさないと辿り着けない境地ではりますが、この「ととのう」快感こそがサウナの最大の魅力でもあります。
代表取締役不在(をいいことに)の納会は15時の明るい時間から好き勝手に大荒れしていますが、弊社代表は時を同じくしてサウナで独り静かに「ととのって」います。
代表取締役が納会開始15分でいきなり居なくなってサウナへ行ってしまう当社は、実は来年に向けて代表取締役が静かに「ととのえている」会社でもあり、働き方改革の一環として代表取締役がだらだらと残ると、社員だけではなくアルバイトや派遣社員さんも帰りにくくなるので、乾杯だけで帰るという気遣いだったりします。