みなさんは、1on1ミーティングという言葉を聞いたことがありますか?
記事タイトルに1on1が禁止と書かれていると社内で1対1の話し合いが出来ないように受け止められてしまうかもしれませんが、そうではありません。
1on1というキーワードだけが独り歩きすることで起こるリスクを考えてみた時に、会議体としての1on1ミーティングを敢えて禁止しているという点を先にお伝えさせていただきます。
アールアールジェイでは、プロジェクト進行において必要な会議やコミュニケーションを深める雑談などは、1対1や複数名などで社内でも活発に数多く交わされています。
アールアールジェイが考える1on1ミーティング
上司が部下の成長をサポートするため、定期的に日時を指定して行う面談が1on1ミーティングであると考えています。
繰り返しになりますが、アールアールジェイでは、プロジェクト内での打ち合わせや雑談などは、すでに活発にやり取りされているため、メンバーにとって拘束感の強い定期的な1on1ミーティングをわざわざ会議体として定めることをしていません。
1対1の仕事の相談ももちろん全く問題ありません。
問題となるのは、それを制度として取り入れてしまうことなのです。
1on1ミーティングは、上司が部下を定期的に呼び出し、個別に会議の議題としてプライベートな(仕事に関係ない部分も含め)話をする(させる)可能性が高くなる(むしろ推奨している話も聞きます)ため、会議体として1on1ミーティングを禁止しています。
在宅勤務下における1on1ミーティングはパワハラの温床にも
アールアールジェイでは、2020年2月より完全に在宅勤務へと移行しました。社員同士の打ち合わせもオンラインがほぼ100%です。しかし、オンラインでのMTGはオフィス環境以上に密室になりやすいリスクがあります。1on1ミーティングは信頼関係が深まりやすいとの見解もありますが、同時に溝が深まりやすい危険性を孕んでいます。
チームやプロジェクト毎の実績や効果測定は行いますが、1on1ミーティングのような会議体はプライベートな内容も含め、非常に不安定な要素が常につきまといます。聞かれたくないことも話さなければいけない可能性もありますよね。
アールアールジェイでは、上司が部下を飲みに誘う(コロナ禍以前)ことも禁止しています。クライアントとのLINE交換も禁止しています。
パワーハラスメント、アルコールハラスメント、セクシャルハラスメントが起きる可能性が高い制度や仕組みについては、行わないと決めていますので、会議体としての1on1ミーティングも同様の理由で敢えて禁止としています。
メンバーと一緒に仕事を進めていくうえで、一見便利そうな言葉が世の中に溢れていますが、その言葉の意味についてもう一度真剣に吟味してみたときに、実は言葉だけが独り歩きして中身を伴わない制度というケースもあるのではないでしょうか?