ボードゲーム発売!「銀河英雄伝説 〜鎮魂曲への招待〜」制作の舞台裏

皆さまは、SF小説「銀河英雄伝説」をご存知でしょうか。
著者・田中芳樹先生が描く壮大な物語を軸に、アニメや漫画など多角的に展開し、世代を超えて支持されるSF文学の金字塔的作品です。

私たちアールアールジェイは、田中芳樹事務所/有限会社らいとすたっふ様と共同で「銀河英雄伝説 公式ポータルサイト」を運営し、「銀河英雄伝説」の最新情報の発信やグッズの販売を行っています。

2026年1月には、アールアールジェイが開発を手がけた新商品『ボードゲーム「銀河英雄伝説 ~鎮魂曲への招待~」』が誕生いたしました。

この記事では、そのこだわりの詰まったゲームの魅力をたっぷりとご紹介します!

「銀河英雄伝説 〜鎮魂曲への招待〜」とは

ゲームのコンセプトは「知略と戦術を駆使して敵領域に進攻!」。
準備段階から戦略を練り、敵領域にどう攻め込むか、敵が攻め込んできたらどう対処するのか、戦術的センスも問われるボードゲームです。

どの様なゲーム?

プレイヤーは銀河帝国自由惑星同盟に分かれ、自軍の7つの艦隊を操作して敵領域に進攻していきます。
各艦隊には銀河英雄伝説の登場人物を指揮官として設定できるので、どの指揮官をどの艦隊に配置するか、どんなルートで進攻していくか、いつ補給をおこなうか・・・等、戦略と戦術を駆使して自軍の勝利を目指します。

ゲームが出来るまで

本プロジェクトはコロナ禍という困難な時期、代表の橋満によりパートナー企業様の案件創出のための企画としてスタートしました。
既存のゲームロジックを買い取ったのち、田中芳樹事務所/有限会社らいとすたっふ様、および有限会社ルートイレブン様のご協力のもと、企画・デザイン・開発に至る全工程をアールアールジェイが一貫して手がけています

今回は、ルール調整の段階からディレクションを担ったIさんに、本作が完成するまでの歩みについて、詳しくお話を伺いました!

工程1
ルール調整
まずはゲームの核となる元ルールを、ルートイレブン様に作成いただきました。しかし、元のルールではプレイ時間が長くなってしまうという課題がありました。
そこで、ボードゲームに不慣れな方でも1時間程度で気軽に楽しめるよう、ルールの簡略化と最適化を図っています。

同時に、「戦闘フェイズ」で使用できる「指揮官の特殊能力」を新設しました。簡略化と新要素の追加を両立させつつ、ゲームバランスを崩さないよう、ルートイレブン様からアドバイスをいただきながら調整を重ねていきました。

工程2
キャラクターの選定
次に指揮官コマとなるキャラクターの選定を行いました。

銀河帝国・自由惑星同盟の両陣営合わせて14名のキャラクターを厳選。物語の主軸であるラインハルトとヤンを筆頭に、二人を取り巻く重要な関係性や、ファンの皆様からの人気を多角的に考慮して決定しています。

工程3
パッケージや各パーツのデザイン
ゲームルールと指揮官キャラクターが決定した段階で、パッケージおよび各パーツのデザインを社内のデザインチームへ依頼しました。

まずは私の方でパッケージに入れる内容指揮官コマで使用するキャラ絵の指定など、入れたい要素を下書きしてデザイナーへ共有します。
特にゲームパーツに関しては、細部までルールの意図を説明し、「そのパーツがゲーム内でどのような影響を与えるのか」を深く理解してもらった上で制作を進行しました。

工程4
説明書作成
ボードゲームに不慣れな方にも理解してもらえるよう、図解を豊富に取り入れた説明書の制作を行いました。ルールを細かく噛み砕き、視覚的に理解できるよう構成を工夫しています。

また、説明書をはじめとするすべての印刷物において、部署メンバー全員による誤字脱字の確認を実施。確認を重ねることで、徹底した品質向上を図りました。

工程5
特設サイト/遊び方動画の制作
「銀河英雄伝説 公式ポータルサイト」内に、本作専用の特設ページを公開しました。

ページ内では、ゲーム概要の紹介に加え、購入ページへの導線を設置。さらに、初心者の方でも直感的にルールを把握できるよう「遊び方動画」を掲載しています。

この動画制作にあたっては、私が構成や演出指示を担当し、部署メンバーの協力のもと撮影を行いました。私自身がカメラの前で盤面を指差したり、コマを動かしたりしています。ナレーションは瀬戸静香さんにご担当頂きました。
制作した動画は、特設ページにていつでもご覧いただけます。

担当者へ聞いてみました!制作の舞台裏

制作の行程を振り返っていただきましたが、ここからはさらに一歩踏み込んで、Iさん自身のこだわりや想いについて、さらに詳しく質問してみました!

広報担当

ゲームデザインや体験性についてのこだわりを教えてください。
コンポーネントの手触りやサイズ感など、ユーザーの「体験」として意識した点はありますか?
パッケージについては、棚に立てて置けるサイズ感を目指しました。
遊んでいないときは棚に飾っておくことをイメージすると、A4サイズでは大きいし、逆にA6サイズまで小さくするとパーツの操作性が損なわれてしまいます。ということで、最も収まりが良く、パーツの使い勝手も両立できるA5サイズを採用しました。

また、ゲーム体験においてこだわったのは、「ライトに楽しめること」です。本作が目指したのは、ボードゲームガチ勢だけを対象としたものではなく、銀河英雄伝説の世界観を気軽に体験して楽しめるボードゲームです。ルールを簡略化したのもこのためです。

Iさん

広報担当

このプロジェクトを通じて、特に楽しかったことや苦労したエピソードはありますか?
私はもともと『銀河英雄伝説』という作品が大好きでアールアールジェイに入社した経緯もあり、とにかく何をしていても楽しかったです。

強いて苦労した点を挙げるなら、指揮官コマとなるキャラクターの選定には葛藤しました。とにかく登場人物の多い本作において、わずか14人に絞り込むのは難しく、「このキャラを入れてこのキャラを入れないのか?」と熟考を重ねた末に、なんとか現在のラインナップに辿り着きました。

Iさん

広報担当

いよいよ完成した本作ですが、改めてその魅力や、アピールポイントを教えてください。
本作は、知略と戦略を駆使して戦うゲームです。

戦略は盤上に駒を置く前の準備段階から始まっています。どの指揮官をどの艦隊に乗せ、どう初期配置を敷くか。

また、実戦においても、先攻・後攻で戦い方は違ってきます。果敢に総攻撃を仕掛けるか、相手の出方を伺い対策を練るか。
進攻ルートの選定や補給のタイミング、さらには敵艦隊と「あえて戦わない」という選択肢まで、あらゆる采配がプレイヤーに委ねられています

勝利条件は「敵首都星の陥落」または「敵最高司令官の艦隊撃沈」。
たとえ自軍艦隊が次々に撃沈されてたとしても、敵の最高司令官の艦隊さえ撃沈させることができれば、土壇場で一発逆転の大勝利となることもあります

Iさん

広報担当

最後に、今後の展望について教えてください。プレイヤーの皆様がさらに楽しめるような展開は予定されていますか?
現在、戦略の幅をさらに広げる「指揮官コマの拡張パーツ」の販売を予定しております。

本編の指揮官コマ14名(両陣営各7名)に加え、拡張版では新たに22名(両陣営各11名)が登場。すべて集めると両陣営合わせて36名もの指揮官が集結します。
プレイヤーは、その中から戦術に合わせた7名の指揮官コマを厳選して遊ぶことができるようになります。
「攻撃」に強い指揮官ばかりを集めたり、「補給」の指揮官を多く入れたり…と、戦略の幅がぐっと広がりますので、ぜひお好きな指揮官コマを組み合わせてお楽しみください。

Iさん

広報担当

Iさん、お答えいただきありがとうございました!
企画に参加されてから、細部へのこだわり、そして今後の拡張展開に至るまで、本作に込められた膨大な熱量をお聞きすることができました。

おわりに

いかがでしたでしょうか。一つのボードゲームが完成するまでの裏側には、作品への深い敬意と、より楽しんでいただきたいという制作チームの試行錯誤がありました。
初心者の方には「遊びやすさ」を、熟練のファンの方には「戦略の深さ」を。すべてのプレイヤーに満足いただけるバランスを追求した本作は、今後予定されている指揮官拡張パーツによって、さらにその世界を広げていきます。
本作の詳しいルールや「遊び方動画」は、特設ページからご覧いただけます。皆さまのご参戦を、心よりお待ちしております!