配信の裏側をご紹介します!

こんにちは!
動画制作・配信チームに所属しているYです。

RRJでは、動画制作やYouTubeなどの配信プラットフォームを通した動画配信業務を行っています。みなさんは昨今YouTubeなどでよく行われている【配信】がどのように作られているかご存知ですか?今回はそんな【配信】の裏側を簡単にご紹介いたします!

ライブ配信の流れ

さて、テレビでは生放送と事前に収録・編集された番組があるように、配信にもリアルタイムでコンテンツをお届けする【ライブ配信】と、事前に収録して編集した動画を公開する【動画配信】があります。
今回は【ライブ配信】にフォーカスを当ててご紹介したいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください!

工程1
企画を考える
クライアントから「○○についての配信がしたい」といったご依頼いただくか、コンテンツに応じて企画内容から提案することからスタートします。
大まかな方向性が決まったら具体的な配信内容を詰め、必要な準備物の洗い出しなどを行います。
工程2
配信準備
1で決まった内容を元に、配信日に向けて粛々と準備を進めます。
台本や、サムネイル配信内で使用する画像配信タイトル告知に必要なテキスト香盤表(※1)などなど、準備物は様々です。
配信の規模感や、取り扱う内容によっては事前の準備物が増えたりもします。

※1:スケジュール表、進行表のこと。配信日1日の動き(誰が何時に現場に入り、何時から何をしているか)を一覧にしたもの。

▼弊社デザイナーに聞きました!【配信用画像を作る時のポイント】
  1. 情報は正確に反映させる
    日付やテキストの誤字脱字はしっかりチェックしています
  2. インパクトのある色使いやアイコン要素で目を引くようにする
    目立たせたいテキストの色や大きさを変えるなどの工夫をしています
  3. コンテンツを意識して統一感を出すことで、認知してもらいやすくようにする
    各コンテンツのイメージカラーを使用したり、可能であればロゴなども配置するようにしています
  4. 修正点を記録しておき、次回の制作に活かす
    テキストの配置や見せ方など、クライアントからいただいた修正点を元に改善・改良を心がけています
工程3
監修・調整
クライアントとの配信の場合、制作物は全て事前に監修をいただきます。
細かいニュアンスなどの擦り合わせを行い、適宜修正をしていきます。
工程4
配信
さて、準備が整ったらいよいよ本番です。
生配信の場合、配信当日は出演者はもちろんですが、多くのスタッフが様々な役割で参加します。
今回はその一例を挙げてみます。

【ディレクター】

配信内容に沿って演出を考える人。
また、配信が滞りなく進行するように出演者や各スタッフをとりまとめ、進行する役割です。場合によってはタイムキープ(※2)なども兼務します。
※2:配信が予定通りに進むよう時間を確認すること。予定の時間を超過していたり、余裕がある場合などに出演者へ指示を出して時間を調整します。

▼担当者に聞きました!【配信をディレクションする上で気を付けていることは?】

  1. 配信をイメージ通りに進行する事
    事前に想定した番組内容に基づいて当日準備・配信対応をするので、イメージと差が生まれないよう擦り合わせはしっかりと行います
  2. 可能な限り不安を無くす
    当日現場でしか確認できないこともあるので、事前準備はしっかり行った上で、当日の確認事項も解決させてから本番に挑むようにしています
  3. 現場では元気に!
    現場によっては、出演者の方とは配信当日が初対面になることもあります。
    短い時間で関係性を築き上げないといけないため、明るく元気に親しみやすい姿勢を心がけています

(Mさん)

情報や素材の取りこぼしがないように、メンバーで使う用のチェックシート以外にも個人的なチェックシートやメモを作って見落とし、不足ができるだけわかりやすくなるようにしていました。
本番前は緊張するので、緊張しすぎないように意識的に元気を出すようにしてます。あとは、やりとりや情報の行き来でパンクするので、少しでもリセットできる時間を作るようにしてました。
(Kさん)

【オペレーター】

ブロードキャスターソフトウェア(※3)の操作を担当。
配信に乗せる映像をYouTubeなどの配信媒体に送出する役割を担っています。
場合によっては【スイッチャー】や【音響】を兼務することも多いです。
※3:YouTubeなどの配信媒体にカメラの映像や画像などを送出する際に使用するソフト。OBSなどもこれに当たります。

▼担当者に聞きました!【業務で気を付けていることは?】

お客様の実施イメージを可能な限り再現できるよう、事前準備と事前シミュレーションをしっかり行うことを心掛けています。
配信を成功させるためには事前準備が一番大切だと感じています。
どういった機材を使うのか、機材のセッティングはどうするか、画面構成はどうするかなど台本と照らし合わせながら考え、テスト配信やリハーサルで手順や操作方法をしっかり理解しておくことが本番のトラブルの発生を低減することにも繋がると思います。
とはいえ、配信の仕事は、当日に何が起こるか分かりません。
予期せぬトラブルに見舞われることも多いため、そうした事態が起こった時、素早く状況を見極め適切に対応できるよう、日頃からチーム内でトラブルの事例や対処方法などを共有・蓄積するよう心掛けたいです。
(Iさん)

本番でスムーズに配信できるように、とにかく準備を念入りにしています。
場面ごとの画面の構成や、スライド等の画像素材をきちんと出せるように事前にシミュレーションしながら台本をよく予習します。
(Sさん)

【カメラ】

配信の流れに合わせて、カメラのセッティングから撮影まで配信当日のカメラ周り全般を担当します。(照明などを兼務することもあります)

▼担当者に聞きました!【業務で気を付けていることは?】

画面の色味や明るさ、フォーカスの設定など基本的な部分はしっかりと抑えることはもちろん、全体がどう映っているかのチェックを大切にしています。
(見切れているものがないか、逆に、余計なものが映り込んでいないかなど)
また、配信で何をどう見せるかは、ディレクターと事前にしっかりと擦り合わせておくようにしています。
また、複数のカメラを1人で操作することもあるので、番組の盛り上がりに合わせてカメラを動かすことを意識しています。
(Oさん)

見ている人が違和感なく綺麗に見られるかを意識しています。
全体の水平バランスだけでなく、机の向きや画面内に映る影にも気を配れるようにしています。
(Sさん)

【スイッチャー】

配信画面に映る画の切り替えを担当。
ライブ配信では出演者を映すカメラの他にも、画像を映したり、動画を流したり画面の切り替えが発生することがあります。その際の切り替えのタイミングを管理する役割で、オペレーターと兼務することも多いです。

▼担当者に聞きました!【業務で気を付けていることは?】

複数のカメラ映像を切り替えたり、スライド(画像)表示に切り替えたりなど配信に変化をつける役割ですが、その際、カメラマンや出演者との連携が大事になってくるので、スイッチングのタイミングなどは事前打ち合わせの段階でしっかり確認するようにしています。
(Iさん)

出演者への合図、喋りはじめのタイミングや曲が流れるタイミングで画面の切り替えが見ていて気持ちいいと思ってもらえるよう、毎回探り探りです。内容やモノによって良いタイミングが違うので…。また、機材やPC操作でごちゃつくので、他スタッフと手や指がぶつからないように気をつけています。
(Kさん)

【音響】

マイクやBGMの音量を調整を担当。
配信内容に合わせてSEやBGMを鳴らしたり、ボリューム調整などを行う役割です。
オペレーターと兼務することも多いです。

▼担当者に聞きました!【業務で気を付けていることは?】

  1. 配信内容に合わせたマイク選び
    ダイナミックマイクかピンマイクかガンマイクかなど、配信内容に合わせた最適なマイクを選ぶようにしています。
  2. BGMや映像とマイクの音量バランス
    出演者の声がBGMで聞こえにくくないか、また反対にBGMが小さすぎないかなど双方のバランスを気を付けて整えるようにしています。
  3. 配信中にハウリング(※4)発生を防ぐ
    マイクがスピーカーの音を拾わないように、マイクとスピーカーを離したり、スピーカーの位置を変更したりするなど機材配置の際にスピーカーの位置に気を付けています。

※4:マイク同士が干渉して「キーン」という不快な音が鳴ったりすること。
(Iさん)

視聴している人が快適に聴けるように、ノイズや音割れが無いか逐一よく聞いて調整しています。BGMとのバランスも聴きやすいように気を配っています。
(Sさん)

【アシスタントディレクター】

配信の細かい部分をサポートする人。
様々なポジションの補助に入ることが多く、幅広い知識が求められます。

▼担当者に聞きました!【配信をディレクションする上で気を付けていることは?】

できるだけ浮かんだ疑問は口にするようにします。本番前・本番中にどうすればいいかわからなくなると大変なことになるので…。
(Kさん)

その他、ここまでにご紹介した役割と兼務することが多いですが、下記のような役割もあります。

【タイムキーパー】

配信における時間の管理を担当。ディレクターと兼務することも多い。

【照明】

配信の照明を担当。カメラと兼務することも多い。

工程5
配信後
機材の片付け、配信に対する反省会などを行って終了となります。

まとめ

以上が、ライブ配信の企画~配信までの大まかな流れとなります。
簡単ではありますが【ライブ配信】の裏側をお届けしました!
さて、こうして見ると【配信】というのはたくさんの人手が必要で、非常に大変なコンテンツのように感じます。特に【ライブ配信】ではミスがそのまま配信上に流れてしまうこともあり、当日の現場には緊張感が漂っています。
ですが一方で、配信する規模感や内容によっては少人数で対応できるパターンも多く、最近の配信プラットフォームなどを見ていると、作業を1人でこなしているという配信者さんも少なくないように思います。
また、推しの配信者さんがいる場合には、どんなところを工夫しているのかなどに注目して楽しんでみてくださいね!