週一の雑談にかける想い

初めまして。
IPの動画・配信コンテンツにてディレクター/プロジェクトマネージャーを担当している、Mと申します。
今回はみなさんに、チームの定例で行っている『雑談』についてのご紹介、そして雑談に”本気”を出している私の想いをお話ししたいと思います。

『雑談』とは

雑談(ざつだん)とは、特にテーマを定めないで気楽に会話すること。

(Wikipediaより参照:雑談

つまり雑談とは、仕事をするうえで基本的になくていいもの、仕事内容によっては排除されているものになります。
しかし、会社のみならず、一つのゴールに向かう者同士で集まる場合、人間関係の確立のために効果的なコミュニケーションの一つであると私は考えています。

『会社での雑談への取り組み』

RRJでは、週一回のチーム内定例に加え、部署内全体で雑談をする時間が設けられています(もちろん強制参加ではありません)。
リモートワークが増え、チーム内で顔を突き合わせてコミュニケーションを取ることが難しくなっている昨今、このように会社主導で動いてもらえることがとてもありがたいと日々感じています。

『雑談』の重要性

私はチームに一番新しく入ってきた人間ですが、チームメンバーにお願いを多くするポジションでもあります。加えて、リモート主体の業務に加え、現場での連携が不可欠なチームでもあります。
チームメンバーは「よくわからない人が入ってきた」となるし、私も「みんなのことがよくわからない…」となってしまいそうなところを、この『雑談』の時間に救われました。
特にこのチーム内雑談のいいところは、全員から順番に出来事を話してもらうシステムになっていることです。話に入っていくことが苦手な人も自ら発信することができ、それに対してチームメンバーが関連した出来事を話していくのですが、このフローができていることも非常に雑談しやすい環境になっています。
週一回ほぼ必ず最近あった出来事を共有してもらったり、そこから話を広げていくことで人となりを知ることができ、チームの関係性が深まっていくのを実感しています。
雑談とだけ聞くとあまりプラスなイメージが働きませんが、コミュニケーションツールと考えると、非常に重要だと理解していただけるのではないでしょうか。

私が取り組む『本気の雑談』

ここまで雑談の重要性についてお話してきましたが、ここからは私が取り組んでいる『本気の雑談』についてお話してまいります。

私は、この定例内で行っている雑談に関しては『雑談=エピソードトークの時間』と捉えています。

エピソードトークとは

TVなど見ているとき、芸人さんやタレントさんが司会者から振られて、テーマに沿った自分の出来事をお話しする光景をよく目にすることはありませんか?端的に言うと、あれです。

しかし、エピソードトークは私たちと遠いものでは決してありません。
「昨日の晩御飯何食べた?」
これもエピソードトークの入り口です。
「ハンバーグだった。」
これで終わらせることのできる会話ではありますが、
「ハンバーグだったんだけどさ、昨日は夜ごはん焼き魚だって聞かされてたから、もう魚の気分になっててさ…」
とその時あったエピソードを語りだす…これは立派なエピソードトークです。

タレントさんの多くは、日頃あった面白い出来事をメモしてると言います。
もちろん、私もしています。

なぜ『雑談』に本気を出しているのか

では、なぜディレクション側の私が、演者側のような思考でエピソードトークに取り組もうとしているのか。
これは私の考えなのですが、面白いものを考えるためには、『面白いのインプット・アウトプット』が重要であると考えています。

・面白いものをインプットすること
言葉の通り、この世のエンターテインメントからのみならず、面白いと言われるもの・感じるものを体験し、インプットする。

・面白いと思ったことをアウトプットすること
何が面白かったのか考え、面白いと感じたことを人に伝えられるようにする。

インプットが大事なのはなんとなくみなさんわかると思いますが、アウトプットこそ重要であると考えています。

面白いものを作る=人に面白いと思ってもらえるものを正しく届ける

そのためにはクリエイティブする人自身が、自分が面白いと思ったことを人に届けることができるべきであるという考えに基づき、クリエイティブを鍛えるために雑談と本気で向かい合っています。

エピソードトーク完成までのフロー

最後にエピソードトークを雑談で話すために具体的に何をしているかですが、基本以下のフローを繰り返しています。

1. 印象に残った出来事をメモ
2. 話の起承転結を整理
3. 声に出してイメージトレーニング
4. 実際にエピソードトークを話す(雑談)
5. ブラッシュアップ
6. 3に戻って繰り返し

一番大事にしているのは、5のブラッシュアップです。エピソードトークは一度話しただけでは完成しません。たくさんの人に話すことで徐々に余計なワードの削除や言い回しの変更などを行い、より短くわかりやすいエピソードトークを作り上げていきます。
最近は2と3を省略して、話しながら起承転結を探りつつオチまでもっていくというトレーニング中です。私は何になりたいんでしょうか?

最後に

初めてエンタメに関わるようになってから12年が経過しましたが、まだまだ勉強の毎日です。RRJに入社し、今までで一番やりがいとプレッシャーを感じているので、これからも雑談を通して、クリエイティブを鍛え、チームマネジメントを学び、息抜きをしていきたいと思います。